本当の自分

心の旅をスタートしたわけは、母の看護にありました。

 

こんにちは、ケアラーサポートの佐々木景子です。

 

前の記事で「心の旅をスタートした」と書きました。

スタートしたわけは、母の看護の中で気づきがあったからです。

 

抗がん剤の治療で苦しんでいる母が、わたしの手を掴んで

「もう辛い、辛い。もうやめたい。」と

言った日がありました。

 

もうできる治療が痛み止めだけになってきた頃、

「お母さん、ホスピスに行こうと思うの。許してくれる?」と

聞かれました。

 

恥ずかしいことですが、母の看護をしている間は、

まだ生と死についての捉え方が漠然としていました。

 

わたしはこの母の看護の経験を終えて、

数年かけてやっと自分の死生観を形成したのです。

 

 

・苦しいのに抗がん剤を投与する意味はあるのか?

・ホスピスに行くことは悲しいことなのか?

 

この質問にすぐに答えを出せますか?

この問いに答えるには、深く深く生と死について考える必要がありました。

 

前の記事で書いた、自分についた小さな嘘。

それがわたしの人生で絡まり、本当の自分の気持ちに気がつかず

生と死の意味も深く考えずに毎日をなんとかやり過ごし、

なんとなくの目標をもって生きているだけの人間にしていたのです。

 

死生観を持つということは、

”本当の自分”と出会うことと同じことでした。